1998年第4四半期の更新履歴


31 December 98

* もたもたしているうちに、98年も、あと1日になってしまいました。「曲別コメント」では、ラフマニノフの「交響的舞曲」とマーラーの「巨人」が仕掛かり中。 雑文では「レッスン夜話」の「総括」が出来かかったところ。 新連載「連弾閑話」は、ネタの仕込みが終わったところ。 全部、予定より大幅に遅れてしまいました。これらみんな、年越しですね。

* 演奏会情報として「ピアノアンサンブルの夕べ」を追加しました。そうそう、この演奏会のプログラム執筆もしなければ、なりません。締め切りは年明け5日なのに、まだ1行も書いていません 下調べで、もたもたしているうちに、締め切りだけは、どんどん近づいて来ます。夫・かずみは、のろまさん、なのです。


21 December 98

* 作曲家欄として「ルロイ・アンダソン」を新設。時節柄、使い手(!?)のある「橇滑り」に関してコメントしました。 譜例付き。


20 December 98

* 映画「タイタニック」のビデオ。 発売前から「品薄になる」と大騒ぎだったけれど、あれは嘘。 単なる「煽り」です。その証拠に、 発売日以来、字幕版/吹き替え版とも、山積みになっているお店が、いくつも。 例えば、神田神保町・三省堂書店に行ってごらんなさい。 その他、郊外のコンビニエンス・ストアでも、充分余っておりました。

* ソプラノ歌手・藍川由美さんの著書「これでいいのか、にっぽんのうた」が 爆発的に面白い!愁宵物語」に、書評を追加致しました。 公私ともども、久々の書評です。


13 December 98

* レコード会社「NAXOSの日本語ページ」が、実に愉快!独断と偏見で、言いたい放題書いています。「バラキレフ」の「マズルカ・スケルツオ全集」の紹介など、大爆笑です。一見の価値あり

* 作曲家欄として「クラエヘンビューエル」を新設。それは楽しい「ねずみのリール」に関してコメントしました。


10 December 98

* リンクを2発。 それは楽しい、演奏会・録音物批評が読める「Mu-Mu-'s BIOHAZARD」。 ページ主宰は京都在住の医師「むーむーさん」。 おもしろいよ!

* あの「本郷・アカデミア・ミュージック」が、いつの間にかサイトを開設。 オンライン販売も実施しています。 はまると、怖いね。 いずれも、「リンク集」からもアクセス出来ます。


08 December 98

* あまり楽しくないニュースばかりが流れる、今日このごろですが全盲の青年ピヤニスト・梯さんの「ロン・ディボー・コンクール 2位」は、久々に胸の熱くなる、素敵なニュースでした。アジア大会・女子マラソンで優勝した高橋尚子さんの「ゴールイン笑顔」も素敵でしたね。

* 米国防総省・北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)による総力時限特別プロジェクトサンタクロース追跡大作戦」が、今年も始まりました。通常はミサイル追跡など、防空作戦に携わっている皆さんですが、この時期、最新のミサイル追跡システムと、世界中に張り巡らした情報網を駆使してサンタを追跡、最新情報を提供します。24日は、24時間体制でサンタクロースとトナカイを監視、いちばん早く24日の夜を迎えるニュージーランドから、最後に24日夜となるミッドウエイまで、ンタの動向を、リアルタイムで伝えます。さっきサイトを覗いたら、サンタとトナカイたちは、お家で「子供たちへのプレゼント・リスト」をチェックしていました。

* 「出版情報」を、若干更新しました。



07 December 98

* 作曲家欄として「フランク」を新設。作曲者自身による「交響曲 ニ短調」の、それは壮麗な連弾版についてコメントしました。注釈記入の譜例付き。なお、邪悪な「全音版スコア」についても言及してあります。


06 December 98

* 本来なら、今日は、「フランク:交響曲 ニ短調 連弾版」に関するコメントが出るはずでした。ところが・・・妻・ゆみこが購入した、ノートPCのセッティングに手間取って。ちなみにCPUは、Pentium II(266MHz)、主記憶は64MB、TFT液晶は13.1インチです。初めて触った「Windows 98」なので、とまどうことばかり。

アプリケーションや環境設定は何とか簡単にできたのですが、インターネット接続が、どうも良くない。繋がるには繋がるのですが、パフォーマンスがとっても悪い。結局すべての作業を終えるのに、正味6時間かかりました。ああ、くたびれた。・・・と言うわけで、「フランク」は、明日以降になりました。フマニノフの「交響的舞曲」も、準備中です。

* 「フランクフルト」に続いて、「ニューヨーク」のPetersにリンク。見ているだけで、わくわくするサイトです。「全音楽譜出版社」にも、合わせてリンク。

* 友人のピヤニスト「中畑 淳」さんの「リサイタル情報」をアップしました。



23 November 98

* 夫婦漫才連弾コンビ、今度はサントリー・ホールに出現しました。ガリー・ベルティーニ様+東京都交響楽団の「マーラー:交響曲第3番」を聴くためです。席は1階2列目、中央からやや左より。ベルティーニ様の表情が、ばっちり見える場所です。・・・見事な演奏でした。満員の場内は熱狂。20分以上も拍手が止まらず。夫・かずみも手を頭上で打ち鳴らしながら「キャァ、キャァ、キャァっ!」と、大音声でコールして。

残念だったのは、終楽章に来て、金管があちこちで「こけた」こと。でも演奏会全体を勘案すると、子細なことです。「最後の方になって、みんな“口”が、くたびれちゃったんだよ、きっと」(妻・ゆみこ)。ベルティーニ様は、以前と比較すると、やや表現が“柔らかく”なったような気がしました。夫婦ともども、大満足の演奏会です。「ブーレーズ様もかっこいいけど、ベルティーニ様もかっこいいね」(妻・ゆみこ)。

* 夫・かずみが“はまった”無限地獄インターネット・ショッピングについてコメントしました。音楽関係書や楽譜を、それは簡単に購入できるのです。実に恐ろしいことです


22 November 98

* 金曜日の午後。夫・かずみはニュースセンターの机で「うだうだ」していました。「今日は、何も起こらないと、いいな。早く、おうちに帰りたいな」。当番デスク明けした前日、お友達と、しこたま飲んで帰ったら遅くなってしまって妻・ゆみこに叱られてしまったからです。そりゃぁ、そうですよね。一晩中働いたあと、翌日は飲んで遅くなったら、家族としては大変ですもの。

で、職場から早めに姿を消そうとしていたところへ、公正取引委員会がマイクロソフトに独占禁止法違反の排除勧告を出して。・・・あとは修羅場ですわ。司法担当としては、逃げる訳には行かないもん。

マイクロソフトは「負け惜しみ」のコメントを出していましたし、米Microsoftは、公正取引委員会が出した排除勧告(こちらが重い)にはほとんど触れず警告(勧告と同時に出した:こちらの方が軽い)だけを取り上げた「極めて卑怯」な声明文を出していました。これらをひっくるめて部下に記事書かせてデスクして配信して・・・ああ、くたびれた。

でも、日本の公正取引委員会が「悪魔・マイクロソフト」の実体を糾弾してくれたので久々に気持ちの良い夕刻だったことは事実です。

* 作曲家欄として「ゴドフスキ」を新設。この「超絶技巧ピヤニスト」が書いた、それは可愛い、そしてシックな連弾曲に関して言及しました。


17 November 98

* このところ、ちょっと「バテ気味」の夫・かずみ。妻・ゆみこに言わせると「仕事中毒」だそうです。そんなこと、ないんだけれどなぁ・・・。

* 所用で文京区・本郷へ行ったついで。某・アカデミアに、夫・かずみが登場。クラエヘンビューエルの「ジョニーが行進しながらやってくる」「ラッパ吹きの休日」
チャイコフスキ「アンダンテ・カンタービレ」の連弾譜を、それぞれ入手。全部で720円。この日は、お昼を食べることができなかったので、お昼代が、そっくり楽譜に化けた格好です。これで、いいのです。以前購入して棚(自宅)の隅で忘れていたグリーグ「ノルウエイ舞曲」ともども楽譜リストに追加しました。クラエヘンビューエル作品は、以前リストに登録した「ねずみのリール」と同様、とても楽しい小品です。



10 November 98

* 日曜日の午後。わたしたち師弟連弾漫才コンビは、東京都江東区−中央区ベイラインに出現。門前仲町から佃−月島−築地を散策しました。二人とも「東京の東側生まれ」で、下町散策が大好きなのですが、このエリアは初めてです。中央区佃は、昭和20年代から時間が止まっているような空間があちこちに。そうした路地を抜けるとき、何とも知れぬ快感が。

夫・かずみが学生の頃を過ごした文京区・根津も、「古い東京」が息づいた素敵な街だったのにバブルの頃に崩壊してしまいました。でも佃には、「素敵な古い東京」が残っていました。

月島ではミーハー的に「もんじゃ」に初挑戦!具と同居する流体の粘性が「お好み焼き」と比べると、はるかに小さく、油断のならない相手でした。でも、初めてにしては、上手に焼けたのではないかしら。ちなみに街で立ち話した地元の老婦人の話では「もんじゃなど、地元民はあまり食べないよ」とのことでした。

* 「新譜出版リスト」を更新しました。今回は地味です。


08 November 98

* Jリーグも再編が始まったようです。マリノスとフリューゲルスの「合併」。それぞれの親会社が、本業で不振なのですから、まあ仕方ないことでしょう。もっとも、経済記者である夫・かずみの目から見ると、仕方ないと言うよりは、当然の施策むしろ遅すぎたくらいです。

「メセナ」なら話は別ですが、マリノス/フリューゲルスともに「株式会社」であり営利事業です。親会社が本体ないしは連結決算対象の事業が不振であれば、見直すのは当たり前。逆に、今、手を打たなければ、親会社の株主に対する一種の背任行為になりますね。仮にわたし(夫・かずみ)がメインバンクの担当者、あるいは大株主、またはコンサルタントだったら「何で、もっと早く、経営負担を軽減する施策に出られなかったのか!」と怒り狂うところでしょう。

一部のマスコミでは「サポーターに何の通告もなく・・・」と伝えていましたが、そんなの、当たり前です!企業の吸収/合併情報を、大株主やメインバンクなど、ごく限られた関係者以外に流すマヌケが、いるわけないじゃないですか。 経営の根幹に関わる情報ですよ!「選手も知らなかった」と言いますが、末端の従業員に知らせないのは当然の経営行為でしょう。下手に情報を漏らせば、商法や証券取引法にひっかかりますよ。例え関連会社が上場していなくとも。逆に、きちんと情報を管理していた親会社を含む経営陣の態度を評価すべきです。

また「サポーター」がいろいろ言っているようですが、経営陣としては「これは経営判断である。しかも、あなたたちは株主でなく、発言権を持たない」と、毅然とした態度をとれば良いだけ。ここでサポーター側に不穏な言動があれは刑法に基づき告訴すれば済みます。一方、サポーター側は、チームの合併によって自分たちが不利益を被るのであれば、チーム経営陣を相手に民事訴訟を提起し、損害賠償請求をすれば良いだけ。あるいはサポーターが会社を設立し、チームに対して資本参加する、という手段もあるでしょう。これまで多数の企業合併劇を見てきた夫・かずみとしては、マリノス/フリューゲルスの合併ゴタゴタは、まったく理解できません。どうして経営/サポーター双方、毅然とした態度がとれないのかなぁ・・・。



* CDリストに、またまた追加。
(1) アルゲリッチ+ラビノビチのデュカやラヴェルなど
(2)アルゲリッチ+エコノモウのチャイコフスキとラフマニノフ
(3)カティア+マリエル・ラベックのラフマニノフ

いずれも、コメント付きです。


04 November 98

* 11月2日夕刻、夫・かずみは「産経新聞社」のニュースページを見て「ぎょっ!」。続いて大爆笑!ある記事の見出しで「団の世代、新しい自分探し」とあるのです。どうやら「団」と書きたかったらしいのですね。夫・かずみの勤務するニュースセンターの若手記者どもはいつまでも笑っています。そこで一喝。「お前たちなぁ、人ごとだと思うなよ!」。でも、どうやったら「塊」と「鬼」を誤変換できるのでしょう???

* CDリストにラフマニノフ関連を3枚追加。
(1)アシュケナージ+プレヴィン
(2)アルゲリッチ+フレイエ
(3)アルゲリッチ+ラビノヴチ です。
(1)、(2)、(3)の順で読んで頂けると、録音年代順となります。


02 November 98

* 先般、松居直美さんのオルガン・リサイタルに行って参りました。いわゆる「オルガン名曲集」なのですが、これは楽しめました。特に、リスト「バッハの名による前奏曲とフーガ」は、絶品!しかも当日、松居さんの手と足が3m先に見えるという席を確保でき、音楽そのものに加えて、「演奏を見る」という幸運に恵まれました。松居さん、とっても魅力的な女性です。妻・ゆみこも「女の目から見ても、素敵でかっこいいわ!」。素敵な、午後でした。

* 楽譜を少々捕獲。ルーセル「管弦楽のための組曲」(れんだん)。ラヴェルの2台用楽譜。「ボレロ」「ラ・ヴァルス」「スペイン狂詩曲」。正確に言うと「スペイン狂詩曲」は厳密には「2台用」ではないのですが・・・。このラヴェル。全部まとめて1冊、2500円。「ヤマハミュージックメディア」が国内印刷で出した楽譜なのです。オリジナルであるDrand版のデッドコピー。これまでDrandの「正規版」を買った人は、怒るだろうな。 だって、それぞれ1曲6000円前後したのだもの。なにはともあれ、いずれも楽譜リストに追加しました。

* 「出版情報」、細々とながら始めました。



27 October 98

* 月曜日の「朝日新聞・夕刊」で「私が愛した名探偵」というコラムが連載されています。同じく朝日・夕刊(金曜日)の連載マンガ「ロダンのココロ」(これは、かわいい)と並んで、夫・かずみが愛読しているコーナーです。各界の著名人が、自分の愛する推理/探偵/サスペンス小説の主人公について語ります。

10月19日は作家・団鬼六氏が「半七捕物帖」への傾倒について執筆されていらっしゃいました。そう、SM小説の“巨匠”と言われる作家です。その団氏の「半七」への愛を語る一文、一連の同コラムの中で傑出していました。50年近く前の学生時代を振り返るところから始まるエッセイなのですがはっ、とするくらいの出色!簡潔、明瞭、端正、流麗と、4拍子そろった名文でした。

大仰な言い回しや、持って回った表現を一切使わず、ただ、淡々と、短めのセンテンスを、ごく自然に綴って行く。それなのに、筆者の主張と思いがダイレクトに伝わってくる。思わず「う〜ん、見事!」。妻・ゆみこも「うまいねぇ」。ここまで凄いと、文章を書く上での、ひとつのお手本となります。特に、自分では上手なつもりで執筆しているいわゆる「自称・音楽評論家」たちに見習わせたいところです。

* 作曲家欄「J.S.バッハ」に、「トッカータとフーガ ニ短調」を追加しました。弾いても聴いても、楽しい編曲です。ピヤノ書法上の無理はありませんが、「合わせ」が厄介な編曲です。


25 October 98

* 急に寒くなりました。街を歩いていていて人々の服装を見ると、色が一気に濃くなりました。そして、厚手の生地を使った服を着ています。もう首都圏は冬支度です。 一緒に暮らしている「ぱぐぱぐ」たちも、冬毛になりました。夕方になると家の周りをふらふらしていた蝙蝠どもも姿が見えません。

* 久々に「レッスン夜話」を追加。レッスンにおける「アンサンブルの必要性」についてレッスンを受ける側からコメントしました。


19 October 98

* 台風一過。被害に遭われた方々に、お見舞い申し上げます。こちらは1日中、蒸し暑くて強い風。屋外での催し物が、けっこう中止になっていました。庭では水仙の芽が出始めました。もう、次の春の準備をしている連中もいるのですね。カーポートの脇を見てびっくり!モグラの走行後がボコボコと。こんな住宅街にも、モグラがいるのです。

* 作曲家欄「シャブリエ」に、それは楽しい「ミュンヒェンの想い出」を追加しました。結構難しい作品です。


17 October 98

* 「Group Two in One コンサート情報」を追加しました。近・現代作品が中心ですが、とても楽しい曲ばかりです。演奏するデュオは、マレイ・ドラノフ国際デュオ・コンクール2位入賞者です。


12 October 98

* このページをメンテナンスしていた、夫・かずみのパソコンが“破滅”しました。「パソコンの管理が楽になるかな」と考えて「ノートン・ユーティリティ」なるものをインストールしたのが原因。「ノートン・・・」の言うとおりに操作していたら、システムが完全に死にました。 結局、正味13時間をかけて、Windwosその他のインストールをやり直し。ボードを何枚も追加し、周辺機器をつなぎ、アプリケーションをたくさん入れたマシンだったため、復旧に手間取りました。そのため、ページの更新も遅れ、貴重な睡眠時間と休暇を奪われ・・・。憎っき「ノートン・ユーティリティ」!!!

* パソコンがようやく復旧したあと、夫婦漫才れんだん師弟は「東京都現代美術館」に出現。企画展「マンガの時代」は、実に充実しておりました。これは、お勧め!

* 作曲家欄として「エルマー・バーンスタイン」を新設。あの名作「荒野の7人」に関してコメントしました。



05 Octover 98

庭の金木犀が、香りを放ち出しました。普通なら夏が過ぎてしまうと、何とも言えない寂しさがよぎるのです。ところが、今年は全然。あのはっきりしないお天気のせいでしょう。ほんの2年強でしたが、那覇で過ごした強烈な「夏」が、ちょっと懐かしくなりました。

ここ数年、「行きたい!」と思ったコンサートのチケットは、必ず入手できていた、わたしたち。(もっとも、年に何回もありませんが)ところが「アバド=ベルリン・フィル」は、争奪戦で敗北しました。残念無念!

作曲家欄「ワーグナ」に
ローエングリン・第3幕への前奏曲と結婚行進曲」を追加しました。「ど派手」な連弾曲です。


04 October 98

久しぶりで、首都圏にも晴れ間が広がりました。昨日は、本当に秋らしい気持ち良いお天気。抜けるような空と、爽やかな空気は、こころをほっとさせます。庭の金木犀、蕾がつきました。もうすぐ、良い香りを漂わせてくれることでしょう。

作曲家欄「矢代秋雄」に、氏・若き日の傑作「古典組曲」を追加しました。弾いて損はない、香り高き佳品です。


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