ごめんネ・・・ごめんね・・・
R.シューマン
Robert Schumann
謝肉祭 「4つの音符による面白い情景」 第17曲「告白」
Carnaval -- Scenes mignonnes sur quatre notes Op.9 No.17 "Aveu”
(1833〜35)
某外資系大手コンピュータ・メーカーの広報部門に電話します。すると「保留音」に、いつもこの曲が流れておりました。別に相手は何も悪いことはしていないのに、この曲が流れてくると、しつこく「謝罪」をされているような気分になって、こちらが何か悪いことでもしたかのような雰囲気になってしまいます。
ごめんね、ごめんね、ごめんよネぇ〜
あたしが、みぃんな、悪いのよぉ〜
シューマンが描いた甘美な世界はたちどころにかき消え、新宿3丁目の薄暗く汚いスナックのカウンターで、安ウイスキを呷りながら、ベロンベロンになっている女の姿が現れるのです。
この曲でもわたしは「えらい人たち」から顰蹙を買いました。わたくしたちが敬愛するピヤニスト「ハン・カヤ」さんのリサイタル。彼女はユン・イサン作品を含むプログラムで、圧倒的演奏を聴かせて下さいました。その時、この「謝肉祭」も演奏されたのですね。
で、打ち上げのとき、例によって酔っぱらった夫・かずみは、「ごめんね、ごめんね・・・」と歌い出し・・・。
ごめんね、ごめんね、ごめんよネぇ〜
あたしが、みぃんな、悪いのよぉ〜
例によって、「えらい人たち」は顔をしかめていらっしゃいました。でも、しょうがないじゃん。誰の演奏を聴いたって、こんな風に聞こえるんだから。
さあ、皆さんも弾いてみましょう。カウンタにしなだれかかるように弾くと、恐ろしく猥雑で下司(げす)な演奏になりますよ。
ごめんね、ごめんね、ごめんよネぇ〜
あたしが、みぃんな、悪いのよぉ〜
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