...... 2005年 5月 01日 の日記 ......
■[ NO. 589 ]
想い出の断片
晴れのち、曇り。夜になって雨。

根津へ出かける。根津神社でやっている「つつじ祭り」を楽しむためだ。

この街は、わたくしにとって想い出深い街。宝石のような輝かしい、素敵な時間を過ごした街。震災からも戦災からも焼け残って、古い東京を感じさせてくれる街だった。

…のはずだったが、4年ぶりくらいで訪れて驚いた。素敵な路地は破壊され、マンションの建ち並ぶ街になっていた。まさか、こんなに破壊されてしまうとは思わなかった。

もっとも、わたくしたちが跳梁跋扈していた根津の街は、もう20年前。その年月を考えると変貌していても当然のことだろう。でも、寂しい。ここまで変わってしまうとは。

つつじ祭りの1シーン


ただ、「つつじ祭り」は変わらなかった。ちょっと人では増えたかも知れないけれど、あの情緒はそのままだ。

いろんなつつじに、猿回し


こんな素敵な街で、20代前半を過ごすことができたのは、本当に幸せである。

そう、そして見つけた。通っていた焼鳥屋が復活していたのだ。アパルトマンの1階で。地上げで消えてしまったと思っていたのに。残念ながら営業時刻の前だったので入れなかったが。これからも、ちょくちょく来ようかな、この街に。変貌を見るのは悲しいけれど、わたくしの青春の1ページを、あらためて振り返るために。


...... 2005年 5月 02日 の日記 ......
■[ NO. 590 ]
Blog
雨。のち曇り。

連休の狭間。しかし通勤電車は思いの外、混んでいた。わたくし同様、休みが取れない人は、大勢いるものだ。疲れた。

ゆみこがblogを始めた。「老犬ぱぐぱぐの介護日記」である。お読みになると“格闘ぶり”や、ぱぐたちがいかによろしくないかが、よくお分かりになると思う。

この連休中に催す「新緑を愛でる会」のアレンジをして沈没だ。

根津神社で見つけた、厄除けの鈴
「身代わりさん」
自分の干支の動物を選ぶ
土で出来ており、振ると可愛い音がする



...... 2005年 5月 03日 の日記 ......
■[ NO. 591 ]
続blog
晴れ。「風薫る五月」という表現がぴったりな一日。

ゆみこがblogを始めたことは、昨日書いた。わたくしもこの「日乗」をblogにしたいのだが、躊躇している。

理由はいくつかある。まず、書いた物をダウンロードして「バックナンバー」を作るのがblogでは難しいことだ。この日記サイトだと、すべてのデータをダウンロードして自分のパソコンと契約しているプロバイダのサーバーに格納できる。

わたくしとしては、演奏会の批評などはまとめておきたいし、「日乗」には備忘録的なところもあるので、確実にデータを保存・閲覧できるようにしておきたい。しかし、現在のblogにはそうした機能はない。もし、その機能を持つblogを御存知の方がいらしたら、是非ともご紹介願いたい。

それから、ある程度HTMLで「日乗」を表現したい。一般のblogでどこまでできるのか、分からない。さらに、blogにしてせっかくコメントを頂いても、今のわたくしには、すべて返信できる時間がない。

そうした現状が、わたくしにblog採用を躊躇させている。

今日も「あかね」の元気がない。どんどん体力を失って行くようだ。これからどうなるのだろう。「ぱぐ母さん」も散歩の途中でよろけている。この子たちと一緒に過ごすことができる時間も、お終いが近づいているのだろうか。

わし、からだが辛いのじゃ…


...... 2005年 5月 04日 の日記 ......
■[ NO. 592 ]
あれこれ
晴れ。今日も気持ちよく晴れた。

このところ、こちらでBlogを話題にしていたら、お友達から「アップロードした内容をバックアップできるBlog、いくつかありますよ」とのご指摘を頂いた。感謝である。いろいろ試してみて、このWeb日記からBlogに移行できるかどうか、やってみよう。

*   *   *


以前こちらで「Elibron」という出版社を紹介した。絶版の珍しい楽譜などをレプリントして販売している出版社だ。これまで1度もトラブルはなかったのだが、とうとうやったみたい。1月16日に発注した楽譜が、いまだに届かないのだ。もちろんクレジットカードにはチャージされていないので実害はないが。

ただ、「ご注文の品は、56営業日で発注できます」と言っていたのに、100営業日を優に過ぎても何の音沙汰もない。さぁて、文句メールを書くとするかな。以前、ある方が、このサイトでトラブルに遭遇した。今度はわたくしの番である。やはりこのサイト、要注意である。

*   *   *


「あかね」、多少持ち直しているが、やはり元気がない。「ぱぐ」も何だかよれよれしている。ぱぐたちの元気がないと、わたくしたちも、やはり元気がない。老犬と付き合う上での宿命なのだろうか?

わし、くたびれたよ。生きるの、辛いぜ…


...... 2005年 5月 05日 の日記 ......
■[ NO. 593 ]
藤、そして心地よい酔い
晴れ。

「あかね」の調子がますます良くない。「ぱぐ」は、今日もよろけている。いったいこの先どうなるのだろう。

夕方からは、藤の花を見に行く。このところ日が長くなったので、ちょっと遅めに出ても、かなりの間は明るい。行った先は、亀戸天神。東京の下町界隈では、藤の名所として有名だ。折しも「藤まつり」の最終日。大勢の人で賑わっている。

藤が満開だよ


終わりかけの花もあり、もう一週間早く来れば、もっときれいだったことだろう。

もう1週間早ければなぁ


でも、今年はのんびりと根津神社の躑躅と亀戸天神の藤とを合わせて楽しむことができたので、何よりである。

それでも、たくさん楽しめた


藤の後は、亀戸の料理屋にピヤノ・デュオ関係者が集まって「新緑を愛でる会」。お店に入ったら、既に松永晴紀先生がいらしていた。そこへ、わたくしたち。続いて「コレペティトルのりこちゃん」、さらに豊岡正幸さんが登場し、大宴会の始まりだ。

ピヤノ・デュオの話題と美味しいお料理を肴に、ワイワイガヤガヤ楽しいお喋り。これだけメンバーが揃うと話題も尽きない。

松永先生が、新しく出るCDの解説を書かれる話、豊岡さんがレパートリを録音される話、わたくしからのりこちゃんへ新しいレパートリのお薦め…などなど。そうそう、松永先生が、こちらで紹介している「di-arezzo」で、初めてお買い物をされたとのこと。「品揃えは豊富だし、対応は親切だし、とても良いお店ですね」(松永先生)。

3時間後、「あかね」の様子が心配なゆみこが早退。さらに4人で1時間以上、ピヤノの話題で盛り上がり、21時過ぎに散会だ。

こうした会は、話題と知識が広がるので、とっても面白い。「良い人たちに恵まれている」と感じる瞬間でもある。


...... 2005年 5月 06日 の日記 ......
■[ NO. 594 ]
臨時休業
曇り。のち雨。今は激しく降っている。

仕事を休んだ。いつも通り朝7時には目が覚めたのだが、のんびりしたい気分。勤務先には「休暇メール」を出し、そのまま眠る。

いつの間にか、寝室に「ぱぐ」が来る。しばらく(かなり)一緒に眠ったり遊んだりしていたが、いつの間にか消える。気が付くと、寝室には、わたくしひとりだった。

平日に休むのは、何となく気が引けるもの。でも、ずいぶんと良い休養になった。「あかね」も今日は比較的…あくまでも“比較的”である…元気だった。もはや、本調子のときのような、ふてぶてしさと迫力はない。それでも、元気なのには、やや安堵する。

夕方になって急に冷える。

夜は2人と2頭で、アルコール(もちろん人間だけだが)を片手に、フリードリヒ・グルダのピヤノを静かに聴く。

グルダ。

あの、それは夢のような演奏会から、もう12年も経ってしまった。あの愉悦に満ちた演奏は、録音でしか聴くことができない。

亀戸天神で見つけた「うそ鳥」の鈴
コロコロと可愛い音がする



...... 2005年 5月 07日 の日記 ......
■[ NO. 595 ]
ちょっとだけ元気、そして買い物
晴れ。

ちょっとだけ、「あかね」が元気になった。でも、薬の作用で一時的に元気になっているだけかも知れない。これが、本当に元気になっているのだといいのだが。

夜、「Boosey & Hawks」のサイトでお買い物。
購入したのは

・ブラームス:セレナード第2番(連弾)
・ブリッジ:ダンス組曲(連弾)
・ショスタコーヴィチ:交響曲第9番(連弾)
・バーンスタイン:WSSからシンフォニックダンス(2台)

バーンスタインはお友達からの依頼で、共同購入である。この編曲、マレイ・ドラノフ国際コンクールの課題曲として編曲されたもの。なかなか面白く、演奏効果も上がる編曲だ。ただし、今のところ、録音はない。日本でも、ほとんど演奏されていないのではないか。この楽譜が刷り上がってきたとき、Boosey & Hawksは、その第一号をわたくしに送付して下さった。わたくしにとっては想い出深い楽譜である。ちなみにこの楽譜、1セット購入すれば、2冊付いてくる。演奏に当たっては2セット購入する必要はない。

サイトで、面白そげなカスタムプリントを新たに発見。このサイトでなければ購入できない楽譜である。ところが、4〜5月はカスタムプリントの「棚卸し」をやっていて、発送は6月以降になるとのこと。またの機会に注文することにした。

今日は、ちょっとだけ元気だぜっ!



...... 2005年 5月 08日 の日記 ......
■[ NO. 596 ]
恵比寿で連弾
曇り。時々雨。

恵比寿に出かける。「でゅお・ぽんかん」の演奏会を聴くためだ。普段なら夫婦2人で行くところだが、ゆみこは「ぱぐたち」の様子が心配なのでお留守番。

曲目は全部連弾で以下の通り。

・パッフェエルベル:カノン
・ワーグナー:ローエングリンから
  第3幕への前奏曲と結婚行進曲
・ボロディン:だったん人の踊り
・リムスキー=コルサコフ
  シェエラザードから

アンコールは
・坂本龍一:東風
・J.S.バッハ:主よ人の望みの喜びよ

ワーグナー、ボロディン、バッハではコーラスが入るのが効果的だった。ボロディンでは若干の打楽器が花を添えた。演奏としては、まずまず健闘といったところだろう。約1時間のプログラムとしては、なかなか良い組み合わせである。演奏も楽しめた。どれも楽しかったが、わたくしは「東風」が好きだな。


...... 2005年 5月 15日 の日記 ......
■[ NO. 597 ]
お詫びと御礼
曇り、時々晴れ。一時激しい雷雨。

皆々様。

本サイト・日乗ともども更新が滞り、大変失礼いたしました。お越し下さった方々には、お詫びと御礼を申し上げる次第です。

先週より、心身共に壊れてしまい、とても更新できる状態にはありませんでした。5月8日の「日乗」(第1バージョン)をお読みになられた方には、本当にご心配をおかけしました。重ねてお詫び申し上げます。

まだ、心身共に本調子ではありませんが、少しづつですが、ネットの世界にも復帰したいと考えております。これまで通り更新できるかどうか分かりませんが、「かずみはどうしているかな」と、サイトと日乗を覗いて下されば、幸いに存じます。

これからは、頂きましたメールに返信できます。どうぞお気軽にメールを下さいませ。

今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。

亀戸天神でみつけた「うそ」の土鈴



...... 2005年 5月 16日 の日記 ......
■[ NO. 598 ]
作戦
晴れ。

微熱が下がらない。1日中、苦しい。気分も晴れない。

そろそろ夏から晩秋にかけての、演奏会チケットの仕込みの季節。お財布の中身と相談して、いろいろ考える。去年のように、1カ月の間に、ニューヨークフィル、ベルリンフィル、ウイーンフィルが重なる…なんてことのないのが幸いだ。

第21回<東京の夏>音楽祭。今年のメイン作曲家は、ドイツのカール・ハインツ・シュトックハウゼンだ。この人の音楽は中学生のときから聴いているが、何一つ面白いと思ったことはない。今回のプログラムを見て、「この人、まだ現役なんだ」と、半分あっけにとられたくらいである。もはや過去の実験的遺物を音楽祭で取り上げて、どれだけの意味があるというのだろう。この企画の意義は、大変に疑問だ。

それより面白そうなのは、オーケストラ・コンサート。佐渡裕氏がNHK交響楽団を振って、山下洋輔氏のピヤノ協奏曲と、ホルストの「惑星」を演奏する。これは楽しそうな演奏会だ。当然、ゆみこを誘う。

「佐渡裕氏の惑星、聴きに行こうよ」
「オケはどこだ」
「NHK交響楽団」
「在京オケの演奏なんて、聴いてがっかりするだけ。高いお金を出してまで聴きに行きたくない」
「佐渡氏なら、きっと面白いよ。それに山下洋輔氏のピヤノにも期待できるし」
「やだね。在京オケで惑星なんて、お金と時間の無駄だ。それに去年、ゲルギエフの指揮で<東京の夏>を聴きに行ったけど、都響が全然ダメだったではないか。また、その愚を繰り返すのか?」
「佐渡氏のNHK交響楽団なら、きっと面白いよ」
「ふん、がっかりするのは目に見えているわ。どうしても行きたければ、一人で行くが良い。じゃなかったら、他の誰かを誘うんだね。誰と行ってもいいぞ」

平日の夜、東京・オペラシティでの演奏会。一人で行くのもつまらないし、そんな日に、一緒に来て下さりそうな方もいらっしゃらない。…と言うわけで、この演奏会は諦めだ。
仕方ない。秋の演奏会のチケット確保、作戦を練るかな。実際には、もう発売になっているのだけどね。せっかく行くなら良い席で聴きたい。



...... 2005年 5月 17日 の日記 ......
■[ NO. 599 ]
微熱は続く
晴れ。

今朝も微熱が下がらない。しかし、どうしても出社しなければならないので、連弾庵を出る。1日中、からだが重くてたまらない。咳まで酷くなってきた。おまけに「鬱」状態が、まだ完全に解除されていないので余計に辛い。

しかし、からだがどうであろうと、こころがどうであろうと、原稿の締め切りは容赦なくやってくる。週末に仕上げたエッセイが、本日オンエアになった。「こちら」をご参照いただければ幸いである。

とにかく疲れた。沈没である。



...... 2005年 5月 18日 の日記 ......
■[ NO. 600 ]
沈没
曇り。ときどき雨。

朝起きると、全身が熱っぽい。だるい。体中が痛い。咳が止まらない。鼻水が止まらない。もう出勤できる状態にない。仮に出勤しても、症状を悪化させるだけだ。思い切って休む。

薬を飲んで、思い切り眠ったら、夜になってだいぶ楽になってきた。これなら明日は出勤できるだろう…というか、出勤しなければならない。

秋のコンサートの仕込み。

お友達の「たぬきさん」に手伝っていただいて、マゼール指揮:トスカニーニ・フィルと、マリス・ヤンソンス指揮:バイエルン放送交響楽団を確保。トスカニーニ・フィルとは、最近になってイタリヤで結成された、若い演奏家による楽団だそうだ。いずれもサントリーホール、1階最前列中央の席を購入できた。たぬきさんに感謝。

本サイトも更新しなければならないことがあるのだが、今日はちょっと無理。週末に持ち越しである。

そうそう、このところ「写真」が「お花」ばかり。面白系の写真は「妻のblog」に行っている(もっとも撮影はわたくしではないが)。来週あたりから復活して、わたくしも頑張って撮影しようと思う。わたくしも「デジタル一眼レフ」が欲しいな。

…というわけで、沈没である。

うーん。我ながら下手な写真だな。


...... 2005年 5月 19日 の日記 ......
■[ NO. 601 ]
続・沈没
晴れ。

朝起きると、やはり微熱が下がっていない。微熱だけならいいが、全身倦怠である。何だか、まだまだ悪くなりそうだ。このまま出勤したら悪化するのは間違いない。思い切って仕事を休む。

案の定、午前9時過ぎから体温が上昇。だんだん苦しくなる。でも昨日よりは、ましだ。食事以外は、薬を飲んでほとんど寝たきり。午後9時過ぎ、猛烈に汗をかいて目覚める。かなり楽になっていた。

2日連続で体調不良で休むなんて、10数年ぶり。その時は過労で倒れて、病院へ行ったら即入院だったけど。今回はそこまで行かずに済んだ。

豊岡正幸さんから、7月15日(金)に催す連弾リサイタルのチラシが届く。あちこちにばらまかなければ。金曜の夜、東京オペラシティ。ご用とお急ぎでない方は(ご用とお急ぎの方でも)是非いらして下さい。当日は、わたくしもコメンテータとして登場する。

詳しくは「こちら」をどうぞ。4曲演奏するが、うち2曲は連弾演奏として日本初演。そのうちラフマニノフの「死の島」(連弾版)は、2月に29歳の若さで亡くなられた「さくらちゃん」の追悼演奏になる。で、このチラシ、「死の島」が「死の鳥」になっている。ダメだよ、こんな凡ミスやっては。ストラヴィンスキーや手塚治虫ではないんだってば。あ、あれは「火の鳥」か。

・・・というわけで、今夜も沈没だ。

デジタル一眼レフが欲しい…



...... 2005年 5月 20日 の日記 ......
■[ NO. 602 ]
復活の兆し
晴れ。

朝起きると熱が下がっている。即座に出勤だ。2日も休むと、仕事が山のように溜まっている。

でも、しばらく仕事をしたら、やっぱり具合が良くない。診療所に行って体温測定したら37.2度あった。それでも何とか夕方まで持ちこたえる。

午後9時前、フラフラになって帰宅。やりたいことはたくさんあるのだが、沈没モードである。

うーん。もっと巧く撮れないものかなぁ…



...... 2005年 5月 21日 の日記 ......
■[ NO. 603 ]
悪戦苦闘
晴れ。

世の中「blog」流行である。わたくしは、いま使っている、この「日記」サイトが大変に気に入っている。わたくしのやりたいことが全部できる。

本来ならば、このまま使い続けたいのだが、ちょっと不吉な予感が。西暦を入れたり表示したりするプルダウンメニューが、2005年、つまり今年までしか用意されていないのだ。ひょっとして、この「日記サイト」、今年でお終いなの???

そうなったら、かなり困る。

そこで「予防的措置」として、この「日記」が継承できるようなblogを探す。わたくしがblogサイトに要求していることは、以前書いた通りだ。とにかくバックアップができなければどうしようもない。

先日、そのことをこちらに書いたら、いろいろな方からアドバイスを頂いた。で、さまざま見比べた末、「goo」のblogを試してみることにした。

blogの開設。

それは簡単だと聞いていた。HTMLの知識もいらないし、表示されたフィールドに書きたいことを書いて、表示したい画像を適当にアップすればいい。たしかに出来合のテンプレートを使えば簡単だ。

しかし、そこから一歩踏み込んで、自分なりのblogを作ろうとしたら、恐ろしく厄介である。HTMLとCSSの解析から始まって、それを次々カスタマイズする。悪戦苦闘しながら自分で最低限満足できる機能とデザインを備えたblogを作るのに、4時間もかかってしまった。ここまで苦労するとは思わなかった。

誰だ。blogの開設にはHTMLやCSSの知識はいらない、などと言った奴は。ある意味で、大ウソもいいところである。わたくしは、ごくごくシンプルな、すっきりしたデザインで、余計なもののないblogを作りたかっただけ。事前にある程度、HTMLとCSSの知識を持っていたからいいものの、まったくの素人が、それをやろうと思ったら、まず無理だ。ま、どこまでのことをblogに要求するかだが。

疲れた。近日中に、この日記はblogに移行されることになるだろう。

今日は木陰でお散歩だよ。



...... 2005年 5月 22日 の日記 ......
■[ NO. 604 ]
楽しさ爆発
曇り。夜になって一時雨。

爽快に目覚める。ところがブランチをいただいたあたりから妙な雰囲気。おなかが痛い。便所に駆け込む。下痢だ。しかも時間をおいて複数回。これは困った。今夜は演奏会。しかもプログラムにはマーラーが含まれている。

以前にも、こちらで書いた。「下痢とマーラー」。マーラーの演奏中、「差込」に襲われると恐ろしいことになる。特に今日は1階最前列の真ん中。何かあったら逃げられない。からだに良くないとは分かっていても、正露丸やロペミンを大量に服用する。何かあってからでは遅いのだ。

散歩が終わると、だるいぜ!


…というわけで、夕方からサントリーホールへ。クリストフ・エシェンバッハ指揮・フィラデルフィア管弦楽団の演奏会である。

そもそも、この演奏会のきっかけになったのは、新進ピヤニスト「ラン・ラン」だ。ゆみこが「一度、生で聴いてみたいよ」というリクエストに応じて演奏会を探した。ただし「土日か祝日」という条件で。

そうしたら、フィラデルフィア管弦楽団のソリストとして、ベートーヴェンの4番のコンチェルトを弾く演奏会があった。迷わず購入。

「買ったよ」というわたくしに対して
「曲目は何だ」とゆみこ。
「ベートーヴェンの4番のコンチェルト」
「やけに地味だな。で、メインは何だ」
「マーラーの5番」
「何だと? 日曜の夕方にマーラーの5番など聴くのか?」
「きっと楽しいから、行ってみようよ」

というわけで、曲目は
・ベートーヴェン:ピヤノ協奏曲第4番
・マーラー:交響曲第5番

結論から言えば、とても充実したコンサート。ピヤノもオケも抜群に良い。指揮者としてのエッシェンバッハは初めて聴いたが、なかなかの表現力と統率力である。これは意外だった。ここまで精密かつ豪快にオーケストラをコントロールするとは思わなかった。

ラン・ランのベートーヴェン。これは素敵だ。スケールが大変大きい中にも、細やかな表現が満ちている。ペダリングの巧いこと巧いこと。それが音楽表現に的確に表れている。演奏する表情も豊かだけど、響いてくる音の表情はもっともっと豊か。若々しさに加えて強靱な説得力を備えた、それは素晴らしいベートーヴェンだ。

ひとつひとつのフレーズの作り方が大変に丁寧で、ラン・ランの主張がはっきり分かる。それでいて豪放でもあり、全体が大きなうねりとなって聴衆に迫ってくる。視覚的にも音楽的にも、これほど満足できるベートーヴェンの4番の協奏曲は少ないだろう。

それにラン・ラン、写真や録画で見るよりはるかにカッコイイ。ステージマナーも大変にしっかりしていて、気持ちよい。素晴らしい好青年だ。その好青年ぶりが、見事に演奏に反映されていた。「いっぺんで、ファンになったぞ」(ゆみこ)。

後半のマーラーも、75分という演奏時間を感じさせないほど充実していた。エッシェンバッハは、常に徹底してディテールを強調し、曲の細部をえぐり出すような綿密さを備えながら、音楽全体はとても流麗。そしてテンポを大きく揺らし、聴衆の意識をステージに引き付けていた。これには本当に感動したが、第4楽章では、あまりにもやりすぎた。アダージェットではなくて、もうアダージョ。繊細な感情を込めすぎである。わたくしはとても好感を持ったが、横で眠っている人がいた。もっとも終楽章は上品で煌びやかな音の饗宴。終わりよければすべて良し…である。

エッシェンバッハが、こんなに凄い指揮者になっていたんて、本当に驚いた演奏会だった。なお楽団のチェロ奏者で、とても可愛い女性がいらした。ゆみこは手を振ったりアイコンタクトしたり。写真を撮らせて頂いたが失敗だった。わたくしだったら、もっと良い写真が撮れたのに。

とっても素敵な右側のお嬢さん
ホントはもっと可愛い。
撮影者ゆみこの失敗


それから、今日の演奏会はNHKのカメラが入っていた。演奏中に眠っているところを画面に出されてはかなわない。「ほとんど眠らなかったから大丈夫だよ」(ゆみこ)。「2万3000円も払って、眠ったら損だね」。

でも、誰だろな、ベルリン・フィル、ウイーン・フィル、ロンドン交響楽団、ウイーン放送交響楽団の演奏会で眠っていた人は。

「眠るのは、いいんだよ。気持ち良いから」。そうかも知れない。演奏があまりに酷いと、出るのである。「謎の毛繕い女」が。そろそろ「都市伝説」になるかも知れない。


...... 2005年 5月 23日 の日記 ......
■[ NO. 605 ]
月曜日の悲惨
晴れ。夜になって雷雨。

お昼過ぎ。ミーティングの合間に書類を片づけていたらジャケットの胸ポケットから「ラヴェル:クープランの墓“プレリュード”」が。わたくしの携帯電話の呼び出し音である。「誰かから、飲酒のお誘いかしら?」と思ったら、ゆみこである。

「大変だよ。インターネットに接続できなくなっちゃった」

急いでプロバイダとキャリアの「事故情報」のサイトを見るが、何も出ていない。ルーターから内側に問題がありそうだ。

「帰宅したら、すぐに見てあげるよ」
「わたし、自分で何とかしてみるわ」

・・・と電話が切れた。おっと、勝手に何とかされては困るのだよ。余計におかしくなる可能性もあるし、ルーターのパラメータなどいじられたら、元に戻すのが厄介だ。

しばらくして、また電話。

「ルーターの電源落として立ち上げ直したら、繋がるようになったよ」
「あのね、ルーター正面の一番下にあるランプが点滅していない?」
「してるよ」

あああ、やっちゃった。ルーター内のクロックが狂ってしまったのだ。

「でも、いいじゃん。繋がったのだから」。

何とも乱暴な話である。

帰宅すると、見かけ上、インターネット接続ができて、ゆみこは自分のblogをいじって遊んでいた。さて、自分の部屋でネットに接続しようかな・・・と思ったら、全然繋がらない! ルーターのクロックを戻してもダメだ。あれこれやっているうちに、PPPoE接続が確立できていないことが判明。これではインターネットに繋がらないわけだ。

でも、どうしてそうなったか、原因は不明。ルーターの内部パラメータでも変えない限り、こんなことは起こらない。しかも、パラメータを確認すると異常はない。

困った。

しばらく、ああでもない、こうでもない、とルーターをいじっていたら、一瞬接続が確立できた。やれ嬉し・・・と思っていたら、すぐにアウト。あちこち触って、ようやく接続が安定したのは午前2時。疲れた。酔っぱらっていたので、最後の方はどうやったらうまく行ったのかほとんど覚えていない。とにかく繋がった。

このルーターも、使い始めて丸5年以上。そろそろLANの回線速度も上げたいし、ADSLから光に替えたい。今度の週末あたり、新しいルーターを買いに行こうかな。

やれやれ。

おまけに、自転車にて帰宅途中で雷雨に襲われ、びしょ濡れになった。

散々な月曜日である。


...... 2005年 5月 24日 の日記 ......
■[ NO. 606 ]
ヲタクは続くよ、どこまでも
晴れ。夜になって雷雨。

予報では20時頃から降りはじめるということだったので、自転車は止めて、ゆみこに駅まで送ってもらう。それは良かったのだが、夕方に病院へ行かねばならず、オフィスを出たところで凄い雨! タクシーに乗り込むまでの間に、びしょ濡れになってしまった。2日連続で悲惨な目に遭った。

帰宅すると、怪しげな出版社「Elibron」から楽譜が届いていた。例の1月半ばに注文した楽譜である。「56営業日で出荷できます」が、100営業日を過ぎても何の音沙汰もなかった、あの発注だ。「文句メール」を出そうとした矢先、「発送しました」メールが届く。「蕎麦屋の出前」じゃないんだってば。それから10日余りで到着だ。今回届いたのは以下の通り。

・スタンフォード:交響曲第3番「アイリッシュ」
 (連弾)
・スタンフォード:交響曲第4番
 (連弾)
・ボロディン:交響曲第1〜3番(連弾)
・キュイ:20のミニアチュール(連弾)
・ドラエゼーク:悲劇的交響曲(連弾)
・イリンスキー:ノウラとアニトラ(2台)
・ウィンクナー:J.S.バッハの主題による変奏曲とフーガ
 (2台)
・ウィンクナー:ロシヤの主題による変奏曲
 (連弾)

ボロディンやキュイ、スタンフォードあたりは、まだメジャー系なので良いとして、その他は完全に「ヲタク」の領域に陥っている。しかもウィンクナーの2台用作品を除けば、全部編曲ものだ。だいたい、ドラエゼークだの、イリンスキーだの、ウィンクナーなんて、全然知らないぞ。「The New Grove」を見て、ようやくどんな人物かが分かったくらいだ。我ながら呆れるが、こういった「妙な物」を集めるのは止められない。何か「ワクワク」させるものがあるのですよ。これだけ買って、送料込みで80ドルとは堪えられない。
だが、ちょっと・・・。これらは全部レプリント。そのうちボロディンの交響曲第3番は、わたくしが既に持っているBelaieff版のレプリントである。このBelaieff版、苦労して英国オックスフォードの古書店で、日本円換算で1万5000円もかけて入手したもの。それがレプリントで買ったら交響曲を3曲まとめて9ドル90セント。たった1000円だ。さまざまなルートで楽譜を購入を購入していると、こうしたことがあっても不思議はないけど、「何だかなぁ」の気分である。

ああ、これでまた、ゆみこにバカにされることであろう。いろいろな意味で。

沈没っ!


...... 2005年 5月 25日 の日記 ......
■[ NO. 607 ]
さまざまなこと
晴れ。

夕方から雷雨の予報。今日こそは用心して傘を持って出る。

ところが全然降らないではないか! おまけに利用している鉄道に接続している別の鉄道で人身事故があり、帰宅まで2時間近くかかった。まったく災難である。

たくさん書きたいことはあるのだが、昨日までの「日乗」を纏め書きしたら、体力がなくなった。今日はこれで沈没である・・・が、もうちょっと。

そうそう、皆様。「Duo T&M」の連続連弾演奏会のチケットが発売になりました。曲目、とても充実しています。ラフマニノフの「死の島」や、リアドフの「ババ・ヤガ」の連弾版なんて、日本初演。とても素敵な編曲ですよ。ぜひ、大勢の方に聴いていただきたいですね。

「春の祭典」の1913年版を連弾でやる、という無謀な試みは、わたくしの提案。ストラヴィンスキーとドビュッシーによる連弾スコア、それも原典版の試弾を東京で再現してみたかったのです。

それから「死の島」は、「T&M」の演奏会の常連聴衆でありピヤノ・デュオの愛好家でありながら、この2月に29歳という若さで不慮の死を遂げた「さくらちゃん」への追悼演奏になります。

この演奏会には、そうした個人的思い入れがあります。是非、みなさんいらして下さい。

詳細は「こちら」をご参照下さい。

わしも最近、疲れ気味じゃっ!



...... 2005年 5月 26日 の日記 ......
■[ NO. 608 ]
またも格闘
晴れ。

帰宅して若干気力があったので、溜まっているメールに返信したり、日記を移行するためのblogのHTMLに手を入れる。

わたくしの調子が悪くなってから、たくさんの方からお見舞いや、元気付けメールをいただいた。本当にありがたく、嬉しい次第である。少しづつだが、お返事を書き始めた。これは楽しい作業である。メールを下さった方々。必ずお返事しますね。わたくしにとって、とても嬉しい行為なので、どんなときでもメールは大歓迎である。

blogのHTML。当初は出来合のテンプレートを使ったのだが、どんどんカスタマイズしていくうちに、ついに原型をとどめないまでになった。もはや元のテンプレートの姿は、跡形もない。それだけ、自分の理想に近づいたと言えよう。

新しいblogでは、トラックバックはできるが、コメントは付けられないようにした。これには2つの理由がある。

ひとつは、せっかく丁寧なコメントをいただいても、リアルタイム、もしくはそれに近い状態でお返事を書ける自信がないからだ。メールだったら、緊急の場合を除き、比較的時間に余裕を見ながらお返事ができる。でも、blogのコメントは、そうはいかない。blogは一種のニュースサイトみたいなものだから、コメントに対してできるだけ早急に適切なコメントを差し上げないと失礼にあたる。それができそうもないので、コメント機能は削除した。

もうひとつは、「荒らし」対策。掲示板やblogで問題になることのひとつに「荒らし」がある。わたくしなど、言いたい放題書くので、荒らしの標的になりやすい。荒らしが来たら削除すればいいのだが、24時間blogに関わっていられない以上、それはできない。荒らし対策がしっかりできていないと、せっかく親切や興味でいらして下さった方に不愉快な思いをさせてしまう。

そうした理由で、コメント機能を削除した。blogはコミュニケーション・ツールのひとつなので、コメントができないと役割の半分も果たさないかも知れない。でも、上記の理由から、あえてやってみた。

・・・と、相当苦労したことを書いているが、きっとblogをご覧になった方は、「え、これが、そんなに苦労したものなの?」と思われるに違いない。それほどまでにシンプルなblogである。

それでは、「お引っ越し」まで、しばしお待ちを。


...... 2005年 5月 27日 の日記 ......
■[ NO. 609 ]
悪魔の誘惑
晴れ。もう、完全に初夏の陽気である。

夕方、早めにオフィスから逃亡し、銀座・山野楽器に「ぶらぁぼ」の最新号をもらいに行った。御存知のように「ぶらぁぼ」は、コンサート情報満載のフリーペーパーで、大変に重宝している。

で、今日も「ぶらぁぼ」だけもらって帰ろうと思っていた。だが、「物欲招きの悪魔」が、しっかり待ち受けていたのだ。

帰宅すると、「あれ、CDを買ってきたな? ぶらぁぼ、もらいに行っただけじゃないんだな」と、ゆみこ。
「はい、つい物欲に負けてしまいました」(わたくし)。
「で、何を購入したのだ?」
「これと、これと、これ…」
「また、誰も買わないようなヲタク系ばかりではないか」
「…」

まあ、そう言われても仕方ない。

サン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」をドビュッシーが、「アルジェリア組曲」をフォーレが、それぞれ2台ピヤノに編曲した演奏を収録したCD。ショスタコーヴィチ:交響曲第4番の2台ピアノ演奏、バルトーク:2つの映像の2台ピヤノ版、などなど。順を追って、本サイトの「今週の1枚」でご紹介しよう。

もっとも、ヲタク楽曲ばかりを集めた3枚のCDに収録された曲、何と楽譜は全部現役で簡単に入手できるのである。

「ショスタコーヴィチも現役であるの?」

はい、あります。「Boosey & Hawkes」のサイトで購入できます。まだ、わたくしは購入していないけれど。

理由? だって、高いんだもの。52ポンド(約1万1000円)もする。もっとも第5番は50.50ポンドだっだけど、興味があったので購入した。ちなみに第5番はBoosyのサイトで「2台ピヤノ用」となっているが、中身は連弾だった。これは弾いてみて、面白かった。ご参考までに。


...... 2005年 5月 28日 の日記 ......
■[ NO. 610 ]
土曜日の悪戦苦闘
晴れ。

土曜日だというにの、何やら忙しい1日。

メインは、無線兼有線LANのルーターを新しくしたこと。これまで丸5年間使ってきたルーターが挙動不審になってきた。そろそろ替えどき。FTTH対応のルーターとカードを買ってきて設定。

有線、無線ともLANの設定は比較的楽にできたのだが、プリンタ・サーバーが認識されなくて一苦労。ようやく家庭内LANのどのパソコンからも、ルーター経由でプリンタに印刷できるようになるまでに2時間近くかかった。

その他、やらなければならないことが目白押し。結局眠ったのは、午前3時半である。

そうそう、これを機に、NTTの「Bフレッツ」に申し込んだ。「光」が来るのは、6月25日である。インターネット接続が速くなるのが、待ち遠しいな。

それから、「あかね」が見かけ上復活した。薬の影響なのか、本当に復活したのか分からないけれど。

わし、一応、復活したぞ!


...... 2005年 5月 29日 の日記 ......
■[ NO. 611 ]
立つ人、立たない人
晴れ。時々曇り。夜になって雨。

昨夜は遅くまで頑張ったので、午前中は休業。

午後から動物園に遊びに行く。千葉市動物公園のレッサーパンダ「風太くん」が二足直立するので話題。これは朝日新聞のスクープが発端だ。

そうしたら、あちこちの動物園で「うちのレッサーパンダも立ちますっ!」って大騒ぎ。連弾庵から車でちょこっと行ったところにも小さな動物園があって、そこにもレッサーパンダが7匹いる。そのうち1匹は「時々立つ」そうな。ま、立たなくてもいいから、話題のレッサーパンダを見に行こう、と思った次第。

それにこの動物園には植物園も併設されていて、その中にあるバラ園は、今が見頃とのこと。ふらりと行ってみた、わたくしたちである。たくさん写真を撮ったので、毎日少しづつアップしよう。今日はまず、動物園のシーンから。

わしは、立たないよ


わしが立つのは、常識じゃっ!


わしは丸くなっているだけじゃっ!
悪いかっ!



...... 2005年 5月 30日 の日記 ......
■[ NO. 612 ]
トラブル発生!
雨。一日中降り続く。

無線LANが不調。一昨日に設定して、昨日までは何事もなく稼動していたのに。同じルーターを共有している有線LANは正常に稼動しているので、無線の部分がおかしい模様。

ただ、原因を突き止めるには、かなり厄介。ルーターが悪いのか、無線LANカードが悪いのか、それとも無線LANカードを装着したパソコン本体のTCP/IP通信機能が悪いのか。切り分けには相当の時間がかかりそうだ。

しかも、その現象、出たり出なかったりする。わたくしが見ていると出ない。しかしゆみこがパソコンを立ち上げると、現象が発生して、なかなか直らない。しかも、突然正常に通信を始めたりする。

これは、次の週末に、腰を据えて対処するしかないな。何とかしないと、家庭内LANを新しくした意味がない。ゆみこも困る。

トラブル対応。昔々、大昔、まだ物書きになる前、スーパーコンピュータとCGを使った大規模シミュレーション・システムの開発に携わっていたころを想い出す。想い出したくもないけれど。



...... 2005年 5月 31日 の日記 ......
■[ NO. 613 ]
ショスタコーヴィチ
雨。のち晴れ。

帰宅すると、Boosey & Hawkesのショップから楽譜が届いていた。内訳は以下の通り。

・ブリッジ:ダンス組曲(連弾)
・ブラームス:セレナーデ第2番(連弾)
・ショスタコーヴィチ:交響曲第9番(連弾)

ブリッジを除けば編曲物である。ちょっとヲタク入っているかも知れない。

ブリッジの「ダンス組曲」は、サイトで発見して面白そうなので、思わず購入してしまったもの。パラパラと見たところでは、なかなか楽しそうな連弾曲だ。出版社はThames Publicationというところ。全然知らない出版社だ。

ブラームスのセレナーデは、その存在は有名。だけど楽譜は長いこと絶版だった。このほどBarenreiterが「原典版シリーズ」の一環として出したもの。なかなか丁寧な編集。これはブラームス・ファンにはお勧めかも知れない。

ショスタコーヴィチは、これも単に面白そうだから購入したもの。ショスタコーヴィチの「New Collected Works」というシリーズ物で、全部で150巻になるという。そのうち「シリーズ1」が交響曲。この楽譜はシリーズ1の第24巻になる。

ショスタコーヴィチの交響曲は全部で15曲。で、第19巻が第4番の2台版、第20巻が第5番の連弾版、そして第24巻きが第9番の連弾版…ということを考えると、ひょっとしたら、第1〜第15巻が第1番〜第15番までのオーケストラ・スコアで、16巻以降がピヤノ・デュオのスコアではないかしら??? だって、19=15+4が第4番、20=15+5が第5番、24=15+9が第9番の、それぞれピヤノ・デュオ。これは十分にその可能性がある。ただ、出版元がモスクワにあるDSCHという聞いたこともない出版社なので、詳細が分からない。しかも、Webサイトも持っていない模様(googleで出てこなかった)。まあ、あってもロシア語だったら全然読めないけれど。もう少し、あちこち探って詳細を調べ、皆様にご報告することにしよう。

ショスタコーヴィチの交響曲、それも作曲者自身によるピヤノ・デュオ編曲なら、ご興味を持たれる方も多いだろうから。第5番のことは先日この「日乗」でも書いたけど、わたくしは第7番とか、10番、15番あたりがあったら面白いな…と思っている。