晴れ。
今日も気温が摂氏30度を超えた。これで東京の連続真夏日は28日となった。後少しで新記録らしい。折角ここまで来たのだから、記録を塗り替えれば面白いと思う。
さて、拙者のようなサイトを運営していると、ほぼ毎日、いろいろな方からメールを頂く。頻繁にメールを交換しているメル友あるいはそれに準ずる方以外からである。
レパートリについて、楽譜についてのご相談が多く、拙者のような者にこのようなお話をして下さるのは、本当に嬉しい。有り難い次第である。そうしたご質問やご相談に応えることは、拙者にとっても勉強になるし、もしそれでピヤノ・デュオの魅力をもっともっと知って頂けたり、演奏を通じて広めて頂けたら、サイトを開いた意図も達せられる。そして、何人かの方とは、とても良いお友達になっている。何より拙者、メールを頂くこと、そのものが嬉しいのだ。雑談であっても、有り難い。
だが、時折、とんでもない問い合わせもある。どんなことにも極力丁寧にお答えするのが拙者の方針なのだが、目の前が真っ暗になるようなこともあるのだ。今日も、そうしたメールが来た。こんなメールだ。
『次のサークルのコンサートで初めて連弾をしようと思っているのですが、何を弾いたらいいか決めあぐねています。おすすめの曲ありますか?音がきれいで、ある程度迫力があるものがいいです。』
たった、これだけ。これに答えられる人がいたら、素晴らしいだろう。もちろん、「次に何を弾くか」で迷っていらっしゃってご相談下さる方も多い。しかし、そうした方は、自分やデュオ相手の技術レヴェル、デュオの経験の有無、演奏時間、楽譜入手の可否・・・などなどをお知らせ下さったり、「ピアノ・デュオ作品事典」をお読みになった上でご相談される方がほとんどだ。これなら拙者の拙い知識でも、ある程度のご相談にも乗れるし、アドヴァイスもできる。また、その程度のことはきちんとお知らせ頂くのが、マナーというものであろう。
その意味で、こんなメールは明らかにマナー違反であろう。しかも無署名である。穏和で知られ解脱の境地にある拙者であっても、このメールにはキレた。こうしたメールには、「シュトックハウゼンのAus den sieben Tagenという素敵な曲がありますよ」とでも答えておこうかしら。そうか、音が綺麗で迫力のある曲か。ならシェーンベルク「第一室内交響曲」の連弾版があるぞ。早速お薦めすることにするかな。
誤解のないように申し上げるが、ほとんどのメールは大変丁寧で礼儀正しいものである。ご期待にこらえられなかったときには、申し訳ないと思うくらいだ。
まあ、今日来たメールくらいなら、脅迫でも嫌がらせでもないから、受け流すことにするか。
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あちこちに張り付いている「殻」 |
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