晴れ。最低湿度27%。これは観測史上7月では最低値だそうだ。
おかげで昼間の気温は上がったが、比較的しのぎやすい。夜になると、連弾庵近辺では摂氏19度まで下がった。
さて先日、ブラームス「ドイツ・レクイエム」のピヤノ・デュオに関してちょっと書いた。それについて追加情報が入ったので報告しておきたい。
拙者は
(1)連弾・声楽なし (2)2台・声楽なし (3)連弾・声楽あり (4)2台・声楽あり
・・・の4種類があると書いた。しかし、話はもっと複雑なようだ。
まず、G.Schirmerから出ている版は「作曲者自編」。楽譜に添えられている「Leonard Van Camp」という人の名前、これは編集・校訂者。この楽譜は「連弾または2台用」の楽譜であるとのこと。
そして、あちこち調べていたら、(1)と(2)に関して「作曲者自編」とする楽譜がCarusという出版社からも出ていることが分かった。Carusの楽譜は、連弾用と2台用、それぞれ別に出ている。
ところが、それだけでない。ある方からメールを頂いて、(4)の場合、テオドール・キルヒナー、フリッツ・シュターデ、アウグスト・グリューテルスの版があるとのこと。おまけに日本人の村谷達也氏という方が芸術現代社から、やはり声楽付き楽譜を出している。これは2台だ。まさか、こんなにいろいろあるとは思わなかった拙者だ。
その上、(3)があることも、どうやら確実だ。拙者、(3)と(4)のCDが都内の店頭で販売されているのを見たことがある。そのときは「また買えばいいや」と「こんなもの、どうせ買う人などいないから、しばらく残っているだろう」との思いで、放っておいた。そして後日買いに行ったら、見事に棚から消えていたのである。松永晴紀先生は、「わたしじゃ、ありません。わたし、買ってません」と仰っていたので、拙者たちと同じ趣向にある方が持って行かれたのであろう。
やはり、どこにでもお好きな方はいらっしゃるものである。
そうそう先日、脳天直撃的な楽譜を見つけた。三善晃先生の超名作・児童合唱と大管弦楽のための「響紋」の2台ピヤノ用楽譜である。ちょっと急いでいたので立ち読みになってしまったが、これ、買う人、いるのかなぁ? どの程度の編曲の出来だか、きちんと見てこなかったのは失敗である。
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