雨、のち曇り、ときどき晴れ。体調は良好だ。午後、ぱぐぱぐたちの散歩に出たが、何となく蒸し暑い。ほんのちょっとの距離を回ってくるのに、1時間半もかかった。ぱぐぱぐたちも、歳なのである。このところ両方とも急に老けた。とくに「ぱぐ母さん」(11歳9カ月)の老け方が急だ。いつまで元気でいてくれるのだろう、と心配になる。
散歩から帰ってきて、ぱぐぱぐたちを「洗濯」した。1カ月ぶりのお洗濯。もの凄く汚れていた。こんな「汚れ」が、毎朝一緒に眠っていたかと思うと、ちょっとゾッとする。が、まあしょうがない。犬なのだから。拙者が時間をかけて綺麗にあらったので、ぱぐぱぐたちはピカピカになった。
ところで、諸兄諸嬢は、拙者がサイトで「今週の1枚」というコラムを作っているのを御存知であろう。このコーナー、原則として「執筆した時点で、ネット接続環境とクレジットカードを持っていれば、誰でも入手可能なCD」を紹介している。そうした条件でなければ、紹介しても意味がないからだ。廃盤になってしまったものや、東京の大手CD店に行かなければ入手できないものについて書いたところで、沖縄県東大東島や岐阜県鬼頭郡八墓村にお住まいの方には、何らの役にも立たないのだ。
であるから、こうした条件の下に執筆を続けているのだが、何分にも苦しい状況に陥ってきている。ピヤノ・デュオという分野では、CDなど出たはいいが、大半はあっという間に廃盤になってしまう憂き目にある。珍しいものはもちろんのこと、アルゲリッチさまがお弾きになられたものや、ラベック、ペキネルといった人気+実力者ですら、かなりの数が廃盤になっている。これでは、紹介したたくても、原則に照らし合わせるとできない。数百枚のピヤノ・デュオのCDを抱えながら、その半分も紹介できないのは、そのためだ。
ただ、このコラムを読んで下さっていらっしゃる方が大勢いることが分かっている。何とか続けたい。そう思って、貧乏サラリィマンの身ながら、折に触れCDを購入し、新たなネタにしようとしているのである。
先日も書いた通り、今年の「音楽用予算」は尽きた。ところが幸いなことに、あるところに書いた拙文で原稿料が出た。これでCDを買おう。そう思った拙者であった。
拙者の紹介しているCDは外人が殆どだ。たまには日本人、特に若い人のCDも紹介したい。拙者はそう思ったのである。丁度、偶然見つけたインディーズのサイトで、最近売り出し中の、若い日本人デュオのCDを知った。「この奏者は、なかなか良い」という評判も聞く。よし、これを聴いて、拙者のサイトで是非紹介しようとしたのである。
拙者、このCDを、とても楽しみにしていた。本当に期待していたのである。
ところがだ。聴いてびっくり。素人同然の演奏だったのである。気の利いたアマチュアなら、これより高度な演奏なんて、いくらだってできるぜ。「わたしたち、ここまで弾けるのよ」という主張だけしかない、どうしようもない録音だったのだ。心の底からがっかりした。このレベルの演奏では、批評の対象にならないし、サイトで紹介する意義もない。
やっとのアルバイトでもらった大切なお金を、クズみたいなCDに使ってしまったのである。それも、折角サイトで紹介しようと思って期待して買ったCDだ。聴いていて、本当に悲しくなった。がっかりした。
そりゃ、演奏に好き好きはあろう。ただし「レベル」というものがある。妻もその演奏を聴いて「あなた、せっかくアルバイトでもらった大切なお金を、こんな下らないものにつぎ込んだの?!」と、のたもうた次第である。
この演奏者が何方であるのかは、あえて申し上げない。しかし言う。ここまで低レベルの演奏をCDなどにはしないで頂きたい。3000円、返せ!
正直、がっかりした拙者であった。
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