24時間、マジですか?
冗談喫茶室 音楽之素 縁起

 わたくしは大変幸せなことに、自分の希望する「物書き」という職業に就くことができました。もちろん、まいにち楽しいことばかりではありません。職業でやっているのですから、純粋に「楽しい」と言えることは、それほど多くはありません。しかしながら、本当に充実した日々を送っていることだけは確かです。それに今では、家族にも恵まれました。

 ただ、職業として「書く」ことはいつでも真剣勝負。当たり前ですね。いくら「物を書く」という行為が好きでも、常時真面目で神経を鋭敏にしている訳にも行きません。わたしも生身の人間です。時には羽目を外した楽しい文章、お馬鹿な文章だって書いてみたい。そして「物書き」であるからには、その出力物をどなたかに読んで頂きたい、という欲求が常にあります。

 そこで「楽しいもの」として書き始めたのが、Webページ「楽しい連弾の部屋」です。職業物書きとしてライフワークは持っております。それとは別に、仕事を離れた気軽なライフワークとして、いつも傍らにあるのが「ピヤノ連弾」です。趣味の楽しさと、物を書く楽しみを「合体」させたのが、「楽しい連弾の部屋」ということなのです。

 もちろん、このページは、今も楽しく書いております。多くの方との交流も、このページを通じて始まりました。非常に幸せなことです。

●留まるところを知らずして

  ところが人間の欲求というのは、とどまるところを知りません。今度は、もっと気軽なテーマで、思い切り「お馬鹿」なことも書いてみたくなりました。「連弾の部屋」は、わたくしの楽しみであると同時に、研究者や演奏家、愛好家の方々の資料としてお使い頂けることを念頭に構築しました。中には「お馬鹿」や「過激」な表現が存在しますが、基本的に「硬派・真面目路線」です。こちらに「連弾とは関係ないこと」や「お馬鹿なこと」を入れると、何のページだか分からなくなってしまいます。と同時に、きちんとした情報を提供しても、その信頼性が疑われることになってしまう危険性もあります。

 そこで、「別館」を立てることにしました。お読みになっても、バカバカしいばかりで、何の役にも立たない話題を集めて。「何だぁ、こりゃぁ???・・・バカじゃん!」と、笑い飛ばして頂ける内容を集めたページです。

  そもそも人間、24時間いつでも真面目・真剣では、神経が切断されてしまいます(注:これは比喩です。物理的・生物学的見地からの表現ではありません)。思い切り「お馬鹿」をすることも、時には、いえ、しばしば必要である、と考えるわたくしです。

●「お馬鹿」とは何か?

 では、どんなことが「お馬鹿」なのでしょうか? さまざまなケースが考えられますが、ここで例を示します。まず、このページの名称。某有名音楽出版社名を捩りました。何故、この出版社名をネタにしたのか。理由はまったくありません。ただ「面白そうだったから」と、何の考えもなく捩りました。この行為だけで、結構「お馬鹿」です。

 で、元ネタには「社のシンボル・マーク」がありますね。有名な「小鳥さんマーク」です。だったら、こちらにもシンボル・マークがあってもいいではないか、と考えた訳です。そこで作ったのが「ぱぐマーク」。もちろん「本家」を真似たデザインとしました。「本家」のマークを睨みながら、「ぱぐマーク」制作にかけた時間は、約3時間。完成品を見て、「我ながら良くできた」と1人で大爆笑です。

 こちらが「本家」 
著作権保有:音楽之友社
こちらが「ニセモノ」


 すると、わたくしが午後いっぱい、何をやっていたのか見に来た妻が一言。「馬鹿じゃんっ!」。こんな何の役にも立たないことに、時間と気力を使うなんて、ばかばかしいし下らない、とのことでした。もちろん自分でも自分を「お馬鹿」だと捉えております。そう、わたくしがこのページで目指す点は、まさにそこなのです。

●このページの構成

(1)澱みに浮かぶ旋律は:このコーナーは、音楽ネタ。
(2)日暮しPCに向かひて:雑ネタ・エッセイ。
(3)夢は世界を駆け巡る:わたしたちの珍道中旅行記。
(4)百代之食客:わたしたちの愛犬「ぱぐぱぐたち」の視点による、フォト・エッセイ。

いずれも、何の役にも立たないものばかり。強いて言えば、(1)が「宴会ネタ」になることくらいでしょうか?

何はともあれ、まず、ご覧下さい。なお、わたくしのプロフィールは「楽しい連弾の部屋」の「プロフィール」をご参照下さい。

(1999年3月凶日)


目次へ